2006年トリノ五輪フィギュアスケート・アイスダンス金メダリストでロシアのドミトリー・ペスコフ報道官の妻でもあるタチアナ・ナフカ氏(46)がまたもや〝暴論〟を振りかざした。

 ナフカ氏はウラジーミル・プーチン大統領の腹心として知られるペスコフ報道官を夫に持ち、フィギュアスケート界のご意見番としてもロシアで強い影響力を持つ。

 ウクライナ侵攻に対するスポーツ界の制裁に対してこれまでも反発してきたが、再び独自の主張を展開した。

 ロシアメディア「スポーツエクスプレス」でナフカ氏は「フィギュアスケートはロシア人のアスリートがいなければ、世界で多くのものを失うでしょう。世界のフィギュアスケートは腐っている。それでもロシアのスケーターがいたからこそ(競技として)残っていたんです。今、私はそれが世界で完全に面白くなくなったと思う。日本人もアメリカ人も多くの人が興味を失った。今起こっていることは大きな間違いだ」と主張。ロシア勢は国際大会への出場を現在禁止されているが、有力選手が数多くいるロシア勢がいなければ競技として成り立たないとの見解だ。

 スポーツ界だけでなく政界にも大きな影響力を持つナフカ氏による極端な発言は大きな波紋を呼びそうだ。