新日本プロレスの米国・シカゴ大会が16日(日本時間17日)に行われ、〝超竜〟スコット・ノートン(60)が健在ぶりを見せつけた。

 1990年代の初来日から長きに渡り新日本のトップ外国人レスラーに君臨したノートンはこの日、バレットクラブに電撃加入。カール・アンダーソン、ドク・ギャローズ、ヒクレオ、エル・ファンタズモ、クリス・ベイと組んで「ユナイテッドエンパイア」のジェフ・コブ、グレート―O―カーン、アーロン・ヘナーレ、TJP、カイル・フレッチャー、マーク・デイビスと12人タッグマッチで激突した。

 新日本マット参戦は17年1月以来、約5年3か月ぶりだ。アンダーソンが「紳士淑女の皆さん、紹介しよう。バレットクラブの新メンバー、スコット・ノートンだ」とマイクアピールすると、会場から大歓声が巻き起こった。試合が始まるとノートンは現マット界屈指のパワーファイター・コブの巨体をブレーンバスターで投げる怪力を披露。TIPとコブを立て続けにラリアートでなぎ倒してみせた。

 試合はユナイテッドエンパイアに凱歌が上がったが、アンダーソンはバックステージで「俺たちは世界的に有名な〝OG〟バレットクラブなんだ。試合の結果はどうであれ、大事なことは俺がこのレジェンド、スコット・ノートンの隣にいることなんだ」と強調した。

 その言葉に応えるかのようにノートンは「すごい日になった。でも、結託しただけで満足はしていられない。勝たないと意味がない。一つ言えることは、誰にもバレットクラブの邪魔はさせない」と豪語していた。