岡田准一(41)の初写真展「Guys 俺たち」が21日まで、東京・スパイラルホールで開かれている。開会前の取材会では、岡田が写真へのこだわりを語った。

昨年11月1日にV6が解散するまでの2年間、岡田がカメラマンとなってメンバーを撮影。展示された写真はコンサートのリハーサル風景やリラックスしたメンバーの表情など、岡田でなければ写せないものばかりで「解散を受け止めきれない方には、抱きしめながら大事に見てもらえるのでは」と、グループの解散を惜しむファンへのメッセージも込められている。

ホールには280点ほどが飾られ、岡田自身も「入ったらびっくりするくらい写真があります」と話すほど。確かに、入るや壁一面を埋め尽くす量に圧倒されたが、それでも期間中に撮影した約7000枚から厳選した一部。泣く泣くお蔵入りとなった写真もあるだろう。デジタルの時代となって久しいが、写真の選定にあたってはモニターではなく紙で確認したいと希望し、7000枚全ての現像をスタッフに頼んだという。画面では見えない質感を大切にしているとのことだった。

カメラもデジタル、フィルム、カラー、モノクロなどと用途を分けて4台で撮影。解散直後のシーンも自身で撮ることを考えたが「終わった瞬間はメンバーと味わいたい」と思い直し、コンサート後の表情は写真家の上田義彦氏に依頼することになったという。出番こそなかったが「最後の瞬間を撮るために、ものすごくいいカメラを買ったんです。趣味レベルではそのカメラ買わないですよ、っていうカメラ」とも明かし、力の入れようが伝わった。

岡田は自分を「やっぱり映像の人なんです」といい、「写真は重なると映像になる。映像は動いていることでごまかせる部分があるけれど、1枚になるとごまかせない。だからこそ、1枚になった時の構図や雰囲気には醸し出すものがあると信じている」と語った。写真は「趣味」と話したが、こだわりについて語る姿は写真家のようだった。

展示は事前予約制で、入場券の販売はすでに終了。遠方の人やチケットを買うことができなかった人に向け、岡田が会場を案内する配信イベントも企画しているという。岡田は「1個1個説明しようと思ったらできてしまうので、長くなっちゃう(笑い)。でも40分に収めてくれと言われているので…」と話しており、こちらでも熱のこもった話が聞けそうだ。【遠藤尚子】