演歌歌手川中美幸(66)が19日、東京・中野サンプラザホールでデビュー45周年記念ツアーのファイナル公演を行った。

昨年10月にスタート。この日を含めて19公演を重ねてきた。

第1部では真っ白なロングドレスで登場。「私がそこそこ有名な川中美幸です」「のどの調子も絶好調。お化粧のノリも抜群よ」などの爆笑トークで盛り上げながら、ミリオンヒットの代表曲「ふたり酒」など13曲を歌唱した。「この曲のヒットで夢がかないました。グリーン車に乗ることができて、LP(アルバム)を出すことができて、そして両親に家を建てることができました」と45年の充実した歌手生活を振り返った。

第2部でもミリオンヒット曲「二輪草」や今年2月発売の新曲「冬の華」など13曲を歌唱。会場を埋める約1800人から大きな拍手を何度も受けた。

73年に「春日はるみ」としてデビューしたが鳴かず飛ばす。約2年後に歌をあきらめて大阪の実家に戻った。だが、母久子さん(17年に92歳で死去)の激励もあって、77年に「川中美幸」として再デビュー。ミリオンヒットの代表曲「ふたり酒」の発売はそれから3年後。24歳の時だった。それからはNHK紅白歌合戦に24回出場するなど音楽界に不動の地位を築いてきた。

最後のあいさつでは「ぜひ、CDで『冬の華』を買って曲を覚えてください。歌詞の1字1句が心に響きます。YouTubeで覚えるのではなくCDです。だって、私『CD、買わなきゃ、みゆき』だから」。

歌とトークで、最後までファンを楽しませて2時間超のステージを終えた。