西武の新外国人右腕、バーチ・スミス投手(32)が19日のロッテ戦(ベルーナ)7回まで1四球のみのノーヒットノーラン投球ながら降板した。スミスの投球内容は7回打者21人に96球を投げ、1四球5奪三振だった。

 この日一軍昇格し、来日初登板となったスミスは、伸びのある150キロ台の速球とナックルカーブ、チェンジアップを駆使しロッテ打線を翻ろう。愛斗の2号3ランなどでもらった4点をバックに、7回まで福田に与えた四球ひとつとロッテ打線を牛耳った。

 しかし、この回を終えたスミスはベンチに戻ると辻監督に投球をねぎらわれ降板。2番手に平良が告げられた。ノーヒッターという状況に関わらず、来日初登板、96球という球数が交代のメドとなったようだ。

 降板後のスミスは「今日は準備万端でマウンドに上がることができた。緊張感とやってやるぞ、という気持ちがちょうどいいバランスだったね。ベルーナドームのマウンドも投げやすかったし、キャッチャーのツゲのリードも素晴らしかったよ」と満足げだ。

 無安打投球については「ノーヒット? もちろん最初から狙ってたわけではないけど、途中からは気付いていたよ。でも、あまり意識しないようにしていたよ。ノーヒットだろうが大差だろうが1球1球丁寧に投げることに変わりはないからね。(ノーヒッターは次回?)そうだね(笑)、でも、それはまた投げてみないとわからないよ!」と悔やむ様子はなかった。

 最後は「とにかく今日はツゲの配球、バックの守備、それから打撃陣に助けてもらったね」と充実の来日初登板となったことに、感謝を忘れなかった。