天龍プロジェクトの19日、東京・新木場1stRING大会で〝マット界随一の偏屈者〟こと鈴木秀樹(42)が相変わらずの存在感を見せつけた。

 今年初めに米WWEを解雇され、帰国してから初めての参戦となった鈴木はハートリー・ジャクソンと組んで佐藤光留、矢野啓太組と対戦。

 序盤から佐藤と目まぐるしく攻防が入れ替わる関節の取り合いを展開するなどいぶし銀の技術を見せると、最後は矢野をヨーロピアンクラッチで押さえ込み、3カウントを奪ってた。

 試合後はジャクソンと初結成した〝元WWEコーチコンビ〟について「一緒に試合に入ったのも初めてだけど、連係もうまくいきました。本当はハイボールで勝利を祝いたかったけど、買ってくるのを忘れました」と手応えを口にした。

 さらに今後について「(自分が参戦したことで)他のカードの選手がどう思うかですよね。僕は、全員の仕事を奪うつもりで来ている」と継続参戦に意欲を見せた。

 そんな鈴木に、天龍源一郎も「鈴木秀樹をリングで見るのは初めてだったけど、たたずまいがさっそうとしているよね。また出てほしいと思います」とラブコール。偏屈者の参戦で、天龍プロジェクトは新局面を迎えそうだ。