ハンガリーフィギュアスケート連盟でスポーツディレクターを務める旧ソ連代表(アルメニア出身)のグルゲン・バーダニャン氏(58)が北京五輪で銀メダルを獲得したアレクサンドラ・トルソワ(17=ロシア)について「好きではないが、彼女は天才」と語った。

 ロシアメディア「SPORT・RU」によると、バーダニャン氏は2月の北京五輪女子フリーで世界でも着氷できる選手が数人しかいない4回転ジャンプを5回も跳び、世界を驚かせたトルソワについて「ジャンプに集中しすぎて、スケートに必要なものを忘れてしまったため、勝てませんでした」と語ったという。

 その上でバーダニャン氏は「トルソワが北京で自分のスキルを発揮したかったことは理解しています。オリンピックでのスケートは好きではありませんでしたが、彼女は天才です」と評した上で「感情をコントロールするべきだった」と、改善点を指摘した。

 トルソワはペアはじめストリップダンスに挑戦するなど、他ジャンルへの進出にも意欲的。最近では男子選手を超える5回転ジャンプへの挑戦を宣言し、フィギュア界でも賛否両論が出るなど物議を醸している。