【東スポ音楽館】演歌、尺八、津軽三味線と“三刀流”の演歌歌手・彩青(りゅうせい)が20日にリリースした新曲が「沓掛道中」(作詞・仁井谷俊也/作曲・四方章人)だ。細川たかしの弟子として2019年にデビュー。昨年末には特別企画枠で出場した細川と共にNHK紅白歌合戦のステージにも立った。

 ――どんな作品ですか

 彩青「デビュー曲の『銀次郎 旅がらす』もそうでしたが、尺八を吹いて歌う、明るい曲調の“令和バージョン股旅演歌”です。中山道の19番目にある宿場町『沓掛』を舞台にしたものです。戯曲の主人公で映画、歌にもなっている沓掛時次郎がメインテーマになっている一曲なんですが、義理人情、母と子などドラマチックな歌になっています」

 ――沓掛は長野県の中軽井沢あたり

 彩青「今回のシングルの購入者特典で、10月に『彩青と行く!沓掛散歩!』というファンの方と一緒に沓掛観光をする企画を立てました。抽選で30人さまと限られているのですが、ファンのみなさまと一緒にどこかに行くのが初めてで、僕にとってもいい勉強になるかなと楽しみにしています」

 ――レコーディングはいかがでした

 彩青「今回は初めて曲間にセリフがあるんです。師匠や四方先生にもレコーディングに来ていただいて、指導していただきました。師匠からは衣装もこういう感じがいいんじゃないかとか、常にアドバイスをいただいています」

 ――細川さんはどんなアドバイスをしてくれる

 彩青「演歌を歌う時には民謡のように歌っちゃいけないよ、というのはよく言われています。僕たちのような民謡上がりの歌手は、こぶしをコロコロ回しすぎると歌詞がうまく伝わらないから、良いところでコロッと1個回すんだよと指導を受けています」

 ――細川さんとは昨年末に紅白歌合戦のステージに上がった

 彩青「師匠が歌っている横で三味線を弾かせていただきましたが、本当に感激でした。いつもの舞台とはまったく違う感情で、緊張もありながら、うれしさもある、何とも不思議な感覚でした。このステージに立ったことで、次は師匠が立っていた真ん中で歌を歌う、そういう歌手に絶対なるんだという気持ちになりました。本当に貴重な経験をさせていただきました」