アジアチャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグ第2戦で川崎に大敗した中国1部広州FCについて、第1戦の危険プレーで解雇されたDFグァン・ハオジン(26)ショックが影響したと、中国メディアが指摘した。

 グァンは15日に行われた第1戦のジョホールDT(マレーシア)戦で、プレーとは関係ない場面で背後から頭部へハイキックを食らわせて一発退場。その後クラブはグァンを解雇する厳しい処分を下した。続く川崎戦で、0―8の大敗を喫した。

 中国「東方体育日報」は、グァンの解雇が川崎戦に及ぼした影響を指摘。「『グァン事件』の影響からか、川崎戦では、第1戦のような勢いがなく、ボールを奪い合うことになると尻込みし、非常に消極的な状況になってしまった。広州がこの試合で犯したファウルは七つだけで、相手の半分以下。これは弱いチームと強いチームの試合では異常な数字だ」と分析した。

 さらに「『グァン事件』は、広州のチーム内でかなりの議論を巻き起こし、一部の選手はこの処分はあまりにも残酷で非情であり、チームのモチベーションを低下させたと考えていることがわかった」と、チーム全体の士気が下がってしまったと伝えた。

 すでに解雇処分決定後、中国メディアでは「次の試合で誰も一生懸命やらなくなる」との声が出ていたが、その通りになってしまったようだ。