DDTのKO―Dタッグ王者・高梨将弘(39)が、V2戦(5月1日、横浜武道館)で己のスタイルを貫く。

 クリス・ブルックスとの王者コンビで、秋山準、岡田佑介組を迎え撃つ。20日の調印式では、挑戦者組から10日の後楽園ホール大会のV1戦でレフェリーを〝利用〟したことについて問われ、高梨は「ぐうの音も出ない」としつつ「うまさを表現したいとか、盛り上げたいためにやっているんじゃない。ただ勝ちたくて、そこにたまたま(レフェリーの)木曽(大介)さんがいたからやったということ」と説明した。

 V1戦ではクリスが本部席のゴングを鳴らし、試合終了と勘違いした挑戦者の納谷幸男が高梨への技を解いてしまい形勢逆転。高梨がレフェリーの死角を突き、自身が持つチョコプロのアジアドリーム王座のベルトで納谷を襲い勝利を収めた。

 これを受けて秋山が「松井(幸則)さんや和田(京平)さんといった他のレフェリーでもやるのか?」と問いただすと、高梨は「そのときになってみないと。僕たちがひよるかもしれないし、そうじゃないかもしれない」とかわす。

 続けて「それがスタイルなら通せよ」と語気を強める秋山に対し、高梨は「それは秋山さんの意見であって、僕たちのやり方はまた別だったするので。どんなやり方? そのときに一番勝てるやり方を選んでやっているということ」と返答した。

 しつこく秋山から「今回もやるかもしれないんだな?」と聞かれると、高梨はこれにうなずいて〝再投入〟を示唆した。

 一方で高梨は「違うスタイル同士で戦うが、当然相手のスタイルにリスペクトはある。もしも負けたら自分たちは変わらないだろうけど、KO―Dのベルトを僕たちが巻かせてもらいたい」とも話したが…。このまま防衛ロードを突き進むことはできるか。