元プロ野球選手の清原和博氏が20日、関西テレビで生中継されたDeNA―阪神戦(横浜)で今季初解説。「2番・三塁」でスタメン出場の阪神・佐藤輝明内野手を絶賛した。

 まず、前日19日の同戦で放った5号本塁打のVTRに、清原氏は「エグいですよ!」と声を張り上げ驚きを表現。「初めて僕、佐藤選手の体を見たんですけども、ユニホームの上から筋肉見えますよ。それぐらいデカい」と印象を語った。

 また今季のここまでの佐藤輝については「上体をリラックスさせて揺らせてますよね。すごくリズム感がいいですよ。去年までは上段に構えて、固まってた感じなんですけど、今年は右足でリズムとって上半身を揺らしてリラックスしてできてるんで、いい状態ですよ」と解説した。

 佐藤輝がこの日の中継で初めてバッターボックスに立ったのは、二死二塁で迎えた第2打席。フルカウントから、相手先発・東のチェンジアップを右翼線ギリギリにファウルを放つと「おぅ! すごいスイングしますね」と感嘆の声を上げ「今年はホームラン王もありえるんじゃないですか。この状態でいけば。敵は甲子園の浜風だけ」と太鼓判を押した。

 結果、佐藤輝は中飛に倒れたが、清原氏は「あんなに体勢崩されて片手でセンターフライですからね。すごいですよ、やっぱりパワーは」と称賛を惜しまず。「去年1年間苦労して、矢野監督も使ってくれて、あれだけの筋肉、スイングスピード、あと直接話したことないんですけども、かなり性格も強そうなんで。マスコミに『インコースが弱い』って言われたら、意地になってインコースを振りいったりだとか(をせず)、頭の部分を柔らかくしたんじゃないですかね」と分析していた。