世界最高峰のアクションスポーツ国際大会「Xゲーム」(22~24日、千葉・ZOZOマリンスタジアム)で、東京五輪スケートボード男子ストリート金メダルの堀米雄斗(23=ミクシィ)の〝新トリック〟が見られそうだ。

 東京五輪後は大会に出場せず、自身のスケートを表現するビデオパートの制作に注力。極力ミスを減らして高得点を稼ぐ通常の大会と異なり、ビデオパートは何度失敗しても、最終的に高難易度のトリックを映像に残すことが重要だ。業界関係者は「大会で勝つための滑りと映像に収めるすごい滑りは別物。ビデオパートではめちゃくちゃすごい技を映像に収めることが大事です」と指摘した。この期間に世界トップレベルのスケーターとして新技の習得にも力を入れてきたわけだ。

 今大会は五輪と異なり、45秒の持ち時間でコースを自由に滑るランで勝敗を争う。堀米をよく知る関係者は「最初の方は手堅くきて、最後の方で新しい技を出してくるんじゃないかな」と予想する。21日に行われた記者会見に出席した堀米は「小さいころから夢のコンテスト。そのコンテストが日本で開催されて、そこで滑れるのはすごい楽しみ」と声を弾ませた上で「新しいトリックもいろいろ練習してきたので、Xゲームで出したい」と自信をのぞかせた。

 東京五輪を機に一気に注目を集めたスケートボードの魅力を金メダリストが再発信する。