DDTの秋山準(52)が、KO―Dタッグ王者(クリス・ブルックス&高梨将弘)の2人に「王者失格」の烙印だ。

 岡田佑介とのコンビで同王座挑戦(5月1日、横浜武道館)を控え、「彼らは完全にレフェリーを使っている。単なる偶然なんかではない」と指摘。10日のV1戦ではクリスが本部席のゴングを鳴らし、試合終了と勘違いした挑戦者の納谷幸男が高梨への技を解いてしまい形勢逆転。高梨がレフェリーの死角を突き、自身が持つチョコプロ・アジアドリーム王座のベルトで納谷を襲い勝利を収めた。

 これに怒り心頭の秋山は「レフェリーは中立な立場なのに、いちげんさんが見たら一方の味方をしているように感じてもおかしくない。そういうことはやっちゃダメだろ。完全に反則だから」と糾弾する。

「DDTはいろんなベルトがあるから、それぞれ面白いことをしてもいいと思う。でも『KO―DイコールKing of DDT』でしょ? そのシングルとタッグは団体の象徴。ビシッと締められる人が王者じゃないといけないんじゃない」

 かつて全日本プロレスで世界タッグ、ノアでGHCタッグを戴冠したからこそ出てくる言葉だった。「DDTのファンはあいつらを求めているかもしれないし、自分たちが悪者になるかもしれない。でも、俺はノアとかでやってきたことを表現するしかない」と力を込めた秋山が、容赦なくベルトを奪い取る。