〝お騒がせ女〟ジュリア(28)に代わる新リーダー就任となるか。女子プロレス「スターダム」のひめか(24)が、所属ユニット「ドンナ・デル・モンド(DDM)」の序列逆転を狙っている。

 29日の東京・大田区総合体育館大会では朱里(33)が持つワールド王座に挑戦する。シングル王座は2020年10月に当時のワンダー王者・ジュリアに挑戦して以来で、DDMの同門対決だった。現在は新ユニット「ゴッズアイ」を率いる朱里も先月までDDM所属だったため、ひめかは「朱里を超えるというのは自分の中で最大の分岐点でもあると思うし、新しくなったDDMにとっても大事なことだと思う」と気合が入っている。

 団体最高峰ベルトの初戴冠に成功すれば、取り巻く環境も変わる。思い描くのは、ユニット内の立ち位置変更だ。「正直、『DDMイコールジュリア』で、みんなで彼女を支えているように見えていると思うんです。そこで赤いベルトを巻いて、引っ張っていく姿をお見せしたいんですよね」

 20年1月にジュリアが立ち上げたDDMは勢力を拡大し続け、一時は8人の大所帯となった。だが、朱里とMIRAIの離脱で現在は6人に。リーダーのジュリアが3月の両国大会でワールド王座取りに失敗していることから、ひめかがベルト奪取を成功させ新リーダー就任の機運を高める。

 くしくも5月5日の福岡国際センター大会ではパートナーの舞華がワンダー王者・上谷沙弥への挑戦が決まっており、「舞ひめ」でのシングル王座取りを目指す。

 大一番に向けて〝秘密兵器〟もある。最近はバナナジュースと牛乳を飲むことが日課で「これらを飲むと幸せになれるんですよ」とにっこり。一緒に摂取することで、脳内で「セロトニン」の分泌が見込めるという。同物質は「幸せホルモン」として知られ、メンタルを向上する効果が期待できる。ひめかは1日あたり1リットル飲むこともあるそうで「試合当日には倍の2リットル飲んで、幸せ全開でいこうかなと思います」と意気込んだ。

 172センチの〝ジャンボ・プリンセス〟が、いよいよスターダムマットの中心に立つ。