来季も「かなだい」が見られるか――。フィギュアスケートのアイスダンスで活躍する村元哉中(29)&高橋大輔(36=ともに関大KFSC)が21日に今季報告のため、サポートを受ける都内のスカイコート株式会社を表敬訪問。気になる今後について高橋は「カップル続行」をにおわせつつも、明言はしなかった。その裏にある大ちゃんの心理に迫った。

 大勢の社員に拍手で迎えられた2人は花束を受け取ると満面の笑み。結成2年目の今季、北京五輪には出場できなかったものの、1月の四大陸選手権で日本勢初の銀メダルを獲得するなど驚異の進化を見せた。

 和やかなムードで進行した報告会では、高橋が今季2度も衣装を忘れる〝大失敗エピソード″を告白。昨年12月の全日本選手権と四大陸選手権の本番リンクへの移動中に気づいたというが、いずれも演技中に転倒。「2回目に忘れた時に(村元の)顔が本気で怒っていた。ごめんなさい(笑い)」と猛省する一幕もあった。

 一方、かねて注目されていた進退に関して、高橋の口からは「続行」をにおわすフレーズが立て続いた。冒頭あいさつでマイクを握ると「今後について僕たちは、まだ話し合っていないところがあるので」と言いつつも「でも、なんとなく決まっているのかなというところはある」と口を滑らせた。

 さらに「またいろんなことに一緒にチャレンジしていけたらいいなと思っていますし、今後とも応援よろしくお願いします」と抱負も口にした。また、前述の衣装忘れエピソードの際にも「もう絶対に衣装を忘れないって思いました」と思わず今後の課題まで挙げたほどだ。

 その目は、すでに来季を見据えているようだっただけに、集まった社員からも「来季も応援しています」「今後も進化を見たい」との声があふれ、会場はさながら〝カップル続行〟のムード。しかし、現時点で高橋は周囲の関係者にも、はっきりと進退を明かしていないという。

 あるフィギュア関係者は「あの年齢でもう1年間やるには相当の覚悟が必要。心の中で決まっていても、簡単に『やる!』とは言いづらいのでしょう」と推察。順序としては高橋が、まず村元に意思を伝え、その後に発表という流れが考えられる。

 プログラムや振り付けの準備期間を考えると、最低でも5月いっぱいには結論を出したいところ。果たして高橋はどのタイミングで腹をくくるのだろうか。