元イングランド代表FWウェイン・ルーニー氏(36=現ダービー監督)が、来季から古巣イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドを指揮することになったエリック・テンハグ監督(52)について「時間がかかる」との見解を示した。

 今季のマンUはエースのポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウド(37)をはじめ総額200億円超にもおよぶ戦力補強を行いながらもリーグ6位と低迷。来季の欧州チャンピオンズリーグ出場権(4位以内)も厳しい見通しの中、クラブ側はチーム再建のためオランダ1部アヤックスを指揮するテンハグ監督と来季からの3年契約を締結した。

 英「スカイスポーツ」によると、ルーニー氏は古巣について「クラブは彼(テンハグ監督)にチームを再建させるつもりだと確信しています」としながらも「一晩で、またはあなたたちが望むほど速く(チームが)変わることはないのでファンは、少し間、我慢する必要があると思います」と、早期再建には否定的な見解を示した。

 すでに各メディアで報じられているように、今オフには主力の大量退団が避けられない状況で脱マンUの希望者は10人以上にも及ぶ。それだけに世界屈指の名将が就任してもチームの戦力維持やレベルアップは簡単なことではないという。

 ルーニー氏は「今後3年間でタイトルに挑戦する可能性があるという観点から、選手たちがユニホームのためにプレーするのを少し辛抱強く見る必要がある」と語ったが、世界屈指の強豪クラブは現状を打破して再浮上できるだろうか。