昨年11月22日に肺がんのため74歳で亡くなった作詞家喜多條忠（まこと）さんを追悼する「喜多條忠さんを偲び送る会」が22日、都内で500人を集めて行われた。喜多條さんの最初のヒット曲となった73年「神田川」をフォークグループ、かぐや姫のメンバーとして歌った南こうせつ（73）は「70年くらいに出会いました。プロモーションで文化放送に行った時に学生で放送作家をやっていたのが喜多條さん。『どんな詩にも曲をつけられます』と言って喫茶店にいってあれこれ話した」と振り返った。

「神田川」を生歌披露することになると、五木ひろし（74）を壇上に呼び上げた。こうせつは「同じ番組に出た時に、新曲の『よこはま・たそがれ』を洗面所でギターを弾きながら聞かせてもらいました」。五木は「3年後に『神田川』が大ヒットして再会できた時はうれしかった。同い年の喜多條さんを送るのはつらいものがありますね」。そしてデュエットで「神田川」を披露して大きな拍手を受けた。【小谷野俊哉】