福岡市を拠点に活動するアイドルグループ「HKT48」の〝新章〟が始まった――。今月8日から、2019年以来、約3年ぶりとなるライブツアーをスタートさせたHKT48。指原莉乃らグループの顔として活躍した多くのメンバーが卒業し、ステージでは矢吹奈子(20)を中心に〝新世代〟が躍動している。本紙はツアー中、矢吹と運上弘菜(23)、松岡はな(22)、渡部愛加里(17)がツアーにかける思いを明かした。

 ――久しぶりのツアースタート。5月に愛知公演、熊本公演、6月には大阪公演が控える

 松岡 3年ぶりのツアーと思えないくらいファンの方の一体感がすごくて、私たちの方がパワーをもらってます! 

 ――矢吹さんは日韓ガールズグループ・IZ*ONEとしての活動を終え、復帰してから約4年ぶりのツアーになる

 矢吹 「HKT48といえばライブ」と言われてきたけど、先輩方が引っ張ってくれたからこそ。今まで先輩のもとで「はい…」と付いていってましたけど、もうそういう立場ではない。不安やプレッシャーもあるけど、ステキな先輩方の背中を見てきたので、ツアーを通して引っ張っていけたらと思います。もっともっと成長したい。

 ――バンドサウンドに乗せたパフォーマンスや、48グループ以外の楽曲カバーにも挑戦

 渡部 ソロ歌唱もあったり、これまでのツアーとも一味違う。HKTの新しい一面を楽しんでいただけたらと思いますし、ツアーを通じていろんなメンバーの魅力が伝わればうれしいな。

 運上 ツアータイトル(Under the Spotlight)にあるように、それぞれのメンバーにスポットライトが当たる曲や出番がある。後ろのモニターには出演していないメンバーが映っていたり、すべてのファンの方が楽しめる公演になっている。私はツアーで、もっとメンバーがどんどん前に出るHKT48になれたらいいなと思います。

 矢吹 一人ひとりが「ここで頑張るぞ!」という見せ場があります。

 ――新しいHKT48を見せたい気持ちが強い

 矢吹 ツアー前、メンバーで話し合ったときに「さしこちゃん(指原)が卒業した時に『HKT48の第2章が始まった』と言われていたけど、また新たなスタートなんじゃないかとみんなで話をして。大きな目標を掲げて、向かって進んでいこうとメンバーの一体感も増した。HKT48を盛り上げていくぞ!と、みんなの力が一つになったんじゃないかなって。

 運上 コロナ禍もあって3年ぶりのツアーでもあって、みんなが新たな気持ちを持っています。LINEグループがあるんですけど、みんながコンサートに向けて〝もうちょっと揃えてキレイに見せよう〟とか〝こういうHKT48を見せよう〟とか指摘したり、話し合ったり、全員の気持ちが強いのかなと思います。

 ☆やぶき・なこ 2001年6月18日生まれ、東京都出身。13年にHKT48の3期生として加入。11thシングル「早送りカレンダー」(18年5月)で初センター。18年10月にグループ活動を休止し、日韓ガールズグループ「IZ*ONE」に参加。2年半の活動を終了しHKT48に復帰した。

 ☆うんじょう・ひろな 1998年8月9日生まれ、北海道出身。16年に4期生として加入。13thシングル「3-2」(20年4月)、14th「君とどこかへ行きたい」(21年5月)と2作連続でセンターを務めた。

 ☆まつおか・はな 2000年1月19日生まれ、千葉県出身。15年にドラフト2期生として加入。8thシングル「最高かよ」(16年9月)で初センターを務める。

 ☆わたなべ・あかり 2004年10月18日生まれ、神奈川県出身。18年にドラフト3期生として加入。12thシングル「意思」(19年4月)から3作連続で表題曲選抜メンバー。