新政権発足から半年余りで、岸田文雄首相には「検討おじさん」「ミスター検討中」など不名誉なあだ名が…。片や社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」の「キシダ総理」はメキメキ力をつけている。

 先日の最新DVDの発売記念イベントでは、国会取材もするベテラン記者が「ライブに何度も行かせていただいて、浜田さんの(扮する)キシダ総理が急激にお上手になった」とお墨付き。

 その浜田太一は「まさか岸田さんが総理になるとは…」と、準備ゼロからキシダ総理をやり始めた。長年「安倍シンゾウ」に扮してきた福本ヒデは「他に岸田さんのマネする人、出てこないんですよね。誰も得すると思わない。今んとこ、浜田さんの独占」と毒づいた。

 重責を任された浜田は「非常にキャラクターがつかみづらい。だったら自分で作っちゃえということで、自分で新しくキシダ総理を作り上げてることは確か」と明かす。

 岸田首相のキャラの弱さについては前出記者も同調。「確かに(取材)現場で聴いてて『え~』とか『あ~』とか多いもんで、ニュースでもホントに編集しづらい方。(元首相)安倍さんとか(前首相)菅さんはすごく編集がしやすいんで、そういうとこを含めて(浜田は)上手に演じられてる」と語った。

 たかがモノマネというなかれ。「スガ前総理」こと山本天心が武田良太前総務大臣から聞くには「国会内でザ・ニュースペーパーの動画を議員同士が見せ合いっこしてるらしいんですよ」。

 現在、世界情勢は不安定。イベントでは竹内康明扮する「習キンペイ」もこんな恐ろしい“警告”をしていた。

「中国は今、世界一の大国よ。われわれは香港を手に入れたよ。まもなく台湾も手に入れるよ~。その次は沖縄と北海道、丸ごといただくよ~。東京にいるみんなもウカウカしてられないよ~。ハハハハ」

 岸田内閣にも存在感を見せてほしいところだが。