中日のアリエル・マルティネス捕手(25)が一矢報いる一打を放った。

 23日の巨人戦(バンテリン)に「3番・左翼」で先発出場。初対戦の相手先発・シューメーカーの前に打線が沈黙し、完全試合ペースだった7回二死から初球の変化球を完璧に捉えた。

 打球は左翼線への二塁打となり、何とか完全試合を阻止。「シューメーカー投手にとても頭の良い投球をされていた。こういう好投手からは、投げミスしたボールを逃さず打つしかない。あの二塁打はそれができました」と振り返った。

 しかし、結局、シューメーカーに2安打完封勝利を献上し、チームは0ー3で今季3度目の零封負け。巨人に連敗を喫した立浪監督は「少ないチャンスをものにできれば良かったんですけど…。また(シューメーカーとは)当たることがあると思うので、しょうがないという言い方は良くないが、これだけ抑えられたら、同じカードを3つ負けないように明日、全力でやっていくしかない」と気持ちを切り替えた。