久々に快音が響き渡った。カブスの鈴木誠也外野手(27)は22日(日本時間23日)、本拠地リグリーフィールドで行われたパイレーツ戦に「2番・右翼」で先発出場。2点をリードされた8回先頭の第4打席で4番手右腕ベットナーに追い込まれながらも、外角95・6マイル(約154キロ)の直球を中前へ鮮やかに弾き返した。

 得点にこそ結びつかなかったものの、4試合ぶりの安打をマーク。この日は4打数1安打で打率は3割3分3厘、OPS(出塁率+長打率)も1.192となった。ただ、チームは2―4で敗れて4連敗。自身の打撃復調から白星を呼び込みたいところだ。

 そんな鈴木に対し、米スポーツ専門局「ESPN」は同日夜放送の「Baseball TONIGHT」で「最初のスランプ到来か?」と疑問を投げかけている。開幕から出場10試合で28打数12安打で打率4割2分8厘、9得点、11打点、9四球、9三振。以降、この日を含めた最近4試合では11打数1安打で打率0割9分、0得点、1打点、4四球、6三振となっている鈴木の打撃成績を同番組は紹介し「2番打者を任されてからヒットが出にくくなっている。アジャスト(順応)に時間を要しているのかもしれない。ただし、スランプかどうかはもう少し様子を見る必要がある」と結んだ。

 また、この日の対戦相手であるパイレーツ所属の筒香嘉智内野手(30)は今季2度目のベンチスタートとなり、そのまま最後まで出番はなかった。