ドナルド・トランプ前米大統領が毒舌司会者として人気のピアース・モーガンの新トーク番組に出演し、ウクライナに侵攻したロシアのプーチン大統領に対するバイデン米大統領の対応を猛批判。自分がまだホワイトハウスにいたら、プーチン氏が「二度と核の脅迫を口にできないようにしてやる」と息巻いた。

 英紙デーリー・ミラーによると、英トーク番組「ピアース・モーガン・アンセンサード」に出演したトランプ氏は、バイデン氏がプーチン氏に核攻撃の可能性を持ち出し、恫喝し返さないことに苛立ちを示した。トランプ氏はプーチン氏が西側諸国に対して核兵器使用をちらつかせ、おどし続けていると指摘し、自分なら違った戦略を用いると主張した。

「プーチンは常に核の言葉を使う。でもそれはNGだ。やってはいけないことだ」とし、「だから誰もが恐れている。そしてプーチンがその言葉を使えば使うほど、みんながさらに怖がるというわけだ。彼が今やっているのはそういうことだ」と説明。その上で、プーチン氏が他国を脅迫できるのは、「誰もロシアに反撃できないだろうと高をくくり、皆をバカにしているからだ」と持論を述べた。

 トランプ氏は、バイデン氏が「彼らは核兵器を持っている」と嘆くだけで、プーチン氏を抑止できていないと批判。「私なら『われわれはもっと持ってるぞ、もっと強力なものだ』と言い返して、『二度とその言葉を口にするな』と言ってやる」と語気を強め、プーチン氏に対して怖気づくことはないと言い切った。

 さらに「もし核の言葉をまた使ったら、とんでもないことになるぞ」とプーチン氏に警告すると付け加えた。

 トランプ氏が出演した同番組は英国で25日夜(日本時間26日午前)放送される。