麻雀プロリーグ「Mリーグ」の21-22シーズンファイナルステージの最終戦が4月26日に都内で行われ、プロ雀士としても活躍するタレント岡田紗佳(28)らが所属するKADOKAWAサクラナイツが初優勝を飾った。最終戦南4局のオーラスまで3チームに優勝の可能性が残る大激戦を制した。

最終戦前の時点で、2着のセガサミーフェニックスに27.5ポイントの差をつけて首位だった。最終戦には堀慎吾(38)が出場。道中、東4局で倍満をツモアガったフェニックス近藤誠一(58)に一時は逆転されたが、南2局でハネ満をツモあがり僅差で逆転。南4局を迎えると、1本場で2000オール、2本場で7700をアガり、初優勝をグッと引き寄せた。

サクラナイツはリーグ発足2年目の19年から参加。内川幸太郎(40)、沢崎誠(67)、岡田の3人からスタートし、20年から堀が加わり4人編成となった。

今季はレギュラーシーズンをボーダーの6位で通過。セミファイナルシリーズで他チームをごぼう抜きし首位に浮上した。今月3日、リーグ最年長選手の沢崎の入院と、ファイナルシリーズ欠席を発表。3人でファイナルシリーズに臨んでいた。

優勝を決め、堀のもとに駆け寄った岡田は堀の背中をたたいて大泣き。内川も万感の表情だった。優勝の感想を聞かれた堀は「はい、うれしいです」とほほ笑んだ。「大事な場面を任せてもらいましたし、1戦目で内川君が楽な条件を残してくれたので、優勝しなきゃな、って気持ちでいきました」と明かした。

岡田は「サクラナイツは3人でファイナルを戦うことになったので、どうしても沢崎さんに優勝を届けたい、って気持ちが強くて。私は最終日何もできていないですけど、すばらしい戦いをしてくれて、すごくうれしかったです」と涙した。内川も沢崎の欠席に触れ、「心は決まっていたので、チーム全体で同じ方向を向けたかなと」と力強かった。