ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、ウクライナ侵攻によるスポーツ界の制裁に対して〝報復措置〟に出ることを表明した。

 ロシア国営通信社「タス通信」などによると、26日に行われた北京五輪メダリストの表彰式典に出席したプーチン大統領は、スポーツ界の制裁を受けているアスリートたちの前で演説。「我々のアスリートは、市民権や国籍に基づいて純粋に政治的な理由で差別された。想像できないことだ!」と怒りを露わにした。

 続けて「これはオリンピックのさらなる商業化を示している。このような商業的依存とオリンピズムとパラリンピズムのさらなる商業化は、残念ながら劣化への道だ」と制裁を主導する国際オリンピック委員会(IOC)を始めとした各スポーツ団体を激しく非難した。

 その上で「我々はアスリートの権利を確保するために、あらゆる努力をする」と制裁に対して報復措置に打って出ることを宣言。

「ロシアのアスリートを支援している世界オリンピアン協会(WOA)や国際軍事スポーツ評議会など、すべての友人やパートナーに開かれた大会を開催する」と水面下で推し進めている独自の国際大会を開催する方針を明言した。

 プーチン大統領がいよいよスポーツ界の制裁に対して強力な対抗策に打って出るのか。