【人気モデル・岡田紗佳のもう一度見たいMリーグ】

 4月21日1回戦 南3局1本場=内川幸太郎(サ)、松本吉弘(渋)、魚谷侑未(セ)、伊達朱里紗(格)

 KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。このコラムが掲載される日にはMリーグ21―22シーズンの優勝チームが決まっていますが、締め切りの関係で書いているのは24日の日曜日です。残すはたった4戦。サクラナイツは優勝を目指せるポジションにつけており、ドキドキです。

 今週の主役はチームメートの内川選手。見事にトップを取って大きなポイントを持ち帰ってくれました。あまり目立たないけど細かい技術が光った一局がありました。

 南3局、内川選手はトップ目とはいえ、2着目の松本選手とは1600点差と大接戦です。供託は2本落ちていますし、この局はアガってトップ目のままオーラスを迎えたいところです。

 6巡目に白を重ねてすぐにポンで発進します。フラットな状況ならばホンイツを狙いたいところですが、ここは打点以上にアガリが大事な局面なので、真っすぐに手を進めます。ドラで役牌の南もツモ切ったところ伊達選手にポンされてしまい一気に状況が難しくなるも、白のみカン3筒待ちでテンパイしました。

 2索が頭で、索子4455667の形からテンパイ打牌に選んだのは4索です。一盃口の形ができていることからつい7索を切りがちですが、この選択は大正解でした。松本選手がカン4索でチーテンを入れ、切った3筒を打ち取ったからです。仮に7索を切っていたらポンされて3筒は出てこなかったので天地の差でしたね。

 ではなぜ4索を選んだのでしょう? それには明確な理由があります。注目はドラポンしている伊達選手の河です。47索は通っていないのですが、カン4索とペン7索にはハッキリと差があります。3巡目に1索が切られていることから索子135の形は考えにくくカン4索はなさそうな一方で、ペン7索には何のヒントもありません。また4索は自身で2枚持っていることからポンされにくく、当たりやすいのも鳴かれやすいのも7索の方なのです。

 自身が鳴いた後には、基本的に一盃口の形は崩した方がいいというのはセオリーです。手の内の牌の種類は増やした方がいいですし、スライドできる牌も増えます。一盃口の形を保っていても役にはならないし、打点は増えないし、守備力は落ちるし、いいことはほとんどありません。

 ここで1000は1300点に供託2000点をアガったことで、大接戦を制することができました。

 ☆おかだ・さやか 1994年2月19日生まれ。東京都出身。モデルやグラビア、バラエティー番組などで活躍。漫画原作も手がける。日中ハーフで、6歳のころから麻雀に親しみ、2017年4月に日本プロ麻雀連盟所属女流プロ雀士となった。「KADOKAWAサクラナイツ」から指名を受け、19シーズンからMリーグに参戦。青山学院大学出身。T170・B85・W58・H83。“役満ボディー”の異名を持つ。