世界歴代最高の興行収入28億4737万9794ドル(約3559億円)を記録した、ジェームズ・キャメロン監督の2009年(平21)の映画「アバター」の、13年ぶりとなる新作のタイトルが「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」(12月公開)に決まった。28日、ウォルト・ディズニー・ジャパンが発表した。また9月23日から全世界的に「アバター」を再び劇場公開することも、併せて発表した。

「アバター」は22世紀が舞台。希少鉱物を求めた人類は、地球から遠く離れた惑星パンドラで、ナヴィと呼ばれる先住民と人間のDNAを組み合わせた肉体「アバター」を操作員の意識で操ることで、人に有毒な大気の問題をクリアし、莫大(ばくだい)な利益をもたらす鉱物を採掘する「アバター・プロジェクト」に着手した。計画に参加した元海兵隊員のジェイク・サリー(サム・ワーシントン)は、車椅子の身だったが「アバター」を得て体の自由を取り戻す。惑星パンドラの地に降り立ち、ナヴィの族長の娘ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)と恋に落ちるが、パンドラの生命を脅かす任務に疑問を抱き、この星の運命を決する選択を強いられていく。

「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」は、1作目から約10年後の惑星パンドラが舞台の、ジェイクとネイティリの子供たちからなる家族の物語。一家は神聖なる森を追われ海の部族に助けを求めるが、その楽園のような海辺の世界にも人類の侵略の手が迫っていた。

前作「アバター」が公開された09年当時、キャメロンは独自の革新的な3Dカメラを開発し、他の3D作品とは比較にならない驚異的なクオリティーを実現。人類を究極の映像世界へと誘い、世界中で大旋風を巻き起こし、日本国内においても歴代洋画実写興収ランキング4位の興行収入156億円を超える爆発的なヒットを記録した。「アバター」の圧倒的な映像を最大限、生かす視聴環境のため、日本国内においても3D映画興行の普及は急速に加速。後に続く劇場映画を新たな時代へ引き上げ、映画だけにはとどまらず、3D映像の分野が躍進的に進化するなど、映像世界の歴史を変えたと言っても過言ではない。

そんなキャメロン監督は、前作から実に13年もの時間、全精力を傾け続け、自ら創造した惑星パンドラの世界で想像もつかない圧倒的な物語「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」を構築。映像技術も飛躍的に進化させ、映画館だけが可能にする、人類が今、創作可能な最高の映像体験を約束する。

また5月4日公開の「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」で「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」の特報を上映予定。劇場でのみ、いち早く「アバター」の世界を実体験することが出来る。