天達氏、怒 観光船社長の天気図軽視発言に「100年前の天気予報の話」「残念」

 気象予報士の天達武史氏が28日、フジテレビ系「めざまし8」で、知床の観光船の運航会社社長が会見で天気について「天気図は常に当たるわけではない」という趣旨の発言をしたことに「本当に残念でならない」と怒りをにじませた。

 番組では、前日に行われた観光船運航会社の桂田精一社長の会見を特集。強風・波浪注意報が出ていたことは認識しており、海を見て平穏な波と判断したことや「船長から出港可能の報告があった」こと、天気図は常に当たるわけではないという発言も行っていた。

 これに天達氏は「残念な発言で、自然現象はいろんな事があって分からないというのはわかるが、少しでも可能性としていろんな事を教えてくれるのが天気図」と、天気図の意味を説明。

 しかも事故の日の天気図について「寒冷前線がかなり明確に通過した後で、海の図でも海上の暴風警報が出ていたりとか、気象予報士でなくても、ちょっと知識のある人がみたらこれはまずいという状況だった」と、わかりやすいものだったという。

 「けど、それをこの社長は、自分の家からか分からないが、海を見て大丈夫そうだと、荒れたら帰ろうと。帰る時間とかわかっているのか」と疑問も呈し「一番ダメと思ったのは、少なくともたくさんの乗客、一般の人を乗せる船の責任者がなにも分かってない」と怒りをにじませ「はっきりいって100年前の天気予報の話をしている。これだけたくさんの情報のある中で、当たり外れじゃない。いろんな可能性がある中で、それをまったくくみ取ってないのが本当に残念でならない」といつも穏やかな天達氏も怒りを隠せない。 谷原章介から「(荒天が)予見できる天気図だった?」と再確認されると「そうですね」とはっきり答えていた。

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