ものまねタレント、コロッケ(62)がプロデュースするコロッケ専門店「コロッケのころっ家」と、1989年(平元)に亡くなった歌手美空ひばりさん(享年52)のコラボしたコロッケ詰め合わせ「美空ひばり BOX」が29日に発売されることになり、28日、都内で発表会見が行われた。

会場となったのは東京・青葉台の“ひばり御殿”と言われたひばりさんの自宅跡の「美空ひばり記念館」。ひばりさんの息子で「ひばりプロダクション」の加藤和也社長(50)とともに、美空ひばりさんのステージ衣装をまねて登場したコロッケは「申し訳ありません。ひばりさんの家で、美空ひばりさんの格好をしていいものかと相談したら、加藤社長から『普通にやるより、母の格好で皆様に楽しんでいただければ』とお許しをいただきました」。加藤社長は「ひばり家のレシピのコロッケとコラボできて、大変感謝しています」と笑顔を見せた。

「コロッケのころっけ家」は昨年2月に東京・新小岩に1号店を開店。現在は関東、中部、関西に15店舗を展開してる。「美空ひばり BOX」はひばりさんの愛したエビのコロッケ3個と、特製ビーフコロッケに2個の計5個入りで1156(いいコロッケ)円。ひばりさんとコロッケのオリジナルイラストと名前入り千社札風のシールが付いている。

秋には第2弾として、ひばりさんが好きだった松阪牛を使ったコロッケを発売する予定。コロッケは「ご本人の家まで来てものまねするのは初めて。美川憲一さんだって、野口さんだってご自宅に行く時は普通の格好でした」。加藤社長は「母と一緒にコロッケさんのものまねを見ていましたから感無量です。本人も喜んで見てくれていると思います。母と仲良かったちあきなおみさんのものまねじゃ、腹筋崩壊していましたからね」と振り返った。

ひばりさんの愛したコロッケのレシピ再現に当たっては、1973年(昭48)からひばり家に家政婦として勤め、現在も「美空ひばり記念館」に住む辻村あさこさん(71)の協力を得た。試食した加藤社長は「いろいろ言わせてもらいましたが、うちのレシピに近いものが出来た。おいしゅうございました」と合格点を出した。

コロッケは「明日発売なので、今日ダメ出しが出たらどうしようかと思った。今後も美川さんとかの許可もいただいて、コロッケBOXでひばりさんを中心に“紅白歌合戦”が出来れば」と話した。