カブスの鈴木誠也外野手(27)は27日(日本時間28日)に敵地アトランタでのブレーブス戦に「2番・右翼」で先発し、5打数2安打1打点、1得点だった。打率3割3分3厘。延長10回の末、チームは6―3で勝った。

 相手先発は通算108勝の右腕モートン。初回無死一塁はフルカウントからの8球目、95マイル(約153キロ)の甘い直球を見逃し、さらには一走の二盗失敗で三振併殺となった。

 1ー0の3回無死二塁はファウルで粘り、フルカウントからの10球目、82マイル(約132キロ)のスライダーをフルスイング。打球速度100・6マイル(約162キロ)の弾丸ライナーは左中間フェンスの上段を直撃する二塁打となり、二走が生還。打球飛距離は395フィート(約120・3メートル)でもう一伸びすれば柵越えだった。その後、捕逸で三進すると、3番ハップの左犠飛で3点目のホームを踏んだ。

 4回二死二塁は2番手右腕チャベスと相対した。カウント1―1からの3球目、投球と同時に一走のホーナーが二塁へスタートを切った。鈴木は内角へ入ってきた90マイル(約145キロ)のツーシームをライナーで逆方向へ運んで右前打。マルチ安打は3試合ぶり今季4度目だ。しかし、ホーナーは打者が打ったかどうかを確認せずに二塁へ滑り込み、あわてて三塁へ向かったが好返球でタッチアウトとなり、この回無得点に終わった。

 3―1の7回先頭は4番手の左腕ミンターと対戦。2球で追い込まれたがフルカウントまで粘った8球目、90マイルのカッターにバットを合わせるも右飛に倒れた。同点で迎えた9回一死無走者なしは6番手の守護神ジャンセンとマッチアップして、カウント2―2からの7球目、81マイル(約130キロ)のスライダーを打たされ、一飛に倒れた。

 この日の5打席で相手投手に計37球を投げさせた。初対戦でもボールを見極める姿勢は相手にとっては嫌な存在。チームへの貢献度は大だ。