30日に開幕する劇団四季の新作オリジナルミュージカル「バケモノの子」の最終通し舞台稽古が28日、公演会場の東京四季劇場秋で行われた。

原作は、15年に公開された細田守監督の同名アニメ映画。バケモノたちの住む異世界と東京・渋谷が舞台。強さを誇るバケモノの熊徹と、親子のような絆で結ばれる人間の少年を描いた物語。

熊徹を演じる伊藤潤一郎はコメントを寄せた。「私が演じる熊徹は誰もが好きになってしまうようなキャラクターだと思います。舞台上で熊徹として精いっぱい生き、観に来てくださったお客様に明日を生きるエネルギーをお届けできれば幸いです」と意気込んだ。

スタジオ地図作品のミュージカル化は同作が初めて。多種多様なバケモノや、迫力の戦闘シーンなどを表現するために、特殊メイクやパペット、マジック、映像など演劇ならではの表現で描く。劇団四季は、国産ミュージカルとして最大級の長期公演に挑む。