自民党の有志議員は28日、国会内で、全国のご当地ラーメン振興を通じて地域活性化をはかる趣旨で「ラーメン文化振興議員連盟(通称・ラーメン議連)」を設立した。

 和食は2013年にユネスコ無形文化遺産に登録されている。そのなかでも大衆的な食文化の代表格として独自に進化し続けているのがラーメンだという。

 同議連は地域に根ざした財産である全国各地の「ご当地ラーメン」を振興し、それを通し〝食と農〟の未来について考え、地方創生につなげていくとともに、日本発のラーメンを中心とした日本の食文化の発信を後押しするための活動を行う。

 同議連の会長に就任した石破茂元幹事長は「なんで私が会長なのかわかりませんが、ラーメンからミサイルまでということでご指名いただきました」と話すと、22年前に農林水産総括政務次官を務めたときのラーメン談話を交えてこうアピールした。

「昔、フランスの植民地だったアフリカのセネガルに行った。その時に『和食を食べよう』となって、出てきたのが国民食のラーメンとカレーでした。ラーメンは体育会系、カレーは文化サークル系といいます。ラーメンは全国にチェーンがありますが、カレーは自分で食べた幸せだけです。全国1718市町村、一番食べる山形を筆頭にして、ラーメンがありまして、その地域の特色があらわれているのがラーメンです」

 石破氏の選挙区は鳥取1区。おすすめの〝ご当地ラーメン〟は「うちは鳥取の塩を使い、独特のダシを使った牛骨ラーメンなんです。あとこれは無茶苦茶、高いんですけど、松葉ガニを使ったラーメンがないわけじゃない。全国300近い総選挙区がありますけど、そこで『うちにはご当地ラーメンがないよ』という議員はいません。ラーメンについて語れば、1時間、2時間話せる議員が大勢います」と語った。

 同議連は参院選後、日本のラーメン文化を広く伝えるため、日本各地に出向いて世界にも発信していくという。