青森競輪GⅢ「第4回施設整備等協賛競輪in青森」(縄文小牧野杯)は28日、開幕した。

 地元の若武者・嵯峨昇喜郎(23=青森)が存在をアピールした。一次予選10R、山中秀将(35=千葉)、清水剛志(31=福井)を相手にラスト1周半を心地よく駆けた。

 最後の最後でマークの新山将史(31=青森)に4分の1輪かわされ2着だったが、3番手を固めた保科千春(30=宮城)も3着に引き込み、北日本ラインで確定板独占する好レースを披露。

「ワンツースリーでよかった。バックは向かい風だったが2コーナーで踏んでペースでいけたので」と納得顔で振り返った。

 初日は練習で感触がよかったギア比で臨んだ。「バック過ぎから脚が回転に追い付かない感じがあった。ひっかける感じになればゴール前でも勝負できると思う」と実走したことでさらに体を慣らして末脚の粘りを強化する。

 今大会の地元青森支部(青森、秋田)は11人がエントリーしているが、8人が二次予選に勝ち上がった。「(小原)丈一郎と、23才、頑張ります」。準決、決勝へ仲間を連れていくことが役割と理解しているが、今開催、支部ナンバーワンの競走得点を有している嵯峨自身も勝ち上がらないといけない。