アイドルグループ「SKE48」とTKサウンドの“化学反応”が注目されている。音楽プロデューサーの小室哲哉氏(63)がプロデュースするSKE48チームSの「愛を君に、愛を僕に公演」が5月28日からSKE48劇場でスタートするが、表題曲のバックコーラスには小室氏本人も参加しているのだ。

 SKEでは約11年ぶりとなるオリジナル公演は全16曲全て新曲で構成されており、楽曲制作陣にはTM NETWORKの木根尚登氏(64)も加わっている。20日には公演表題曲「愛を君に、愛を僕に」のミュージックビデオ(MV)がグループの公式ユーチューブで公開された。チームSメンバー19人がステージ、通路、客席などSKE48劇場のいたるところで熱いパフォーマンスを繰り広げているのがMVの見所だが、隠れた注目ポイントが「サビの部分には小室プロデューサーのハモリが入っているんです」(SKE関係者)という点だ。

 1990年代に篠原涼子、安室奈美恵、浜田雅功、TRF、globeらをプロデュースし、大ヒットを連発していた小室氏だが、シンセサイザーを駆使したメロディーラインと共にTKサウンドの根幹となっていたのが小室氏のハモリ。「WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント」(H Jungle with t)、「DEPARTURES」(globe)、「CAN YOU CELEBBRATE?」(安室奈美恵)などのミリオンヒット曲ではサビの部分での小室氏のバックコーラスが印象に残っているという人も多いだろう。その小室氏のハモリが令和の時代になってSKE48の楽曲で復活するとあって「TKサウンドによる新公演は90年代を知る小室プロデュース直撃世代にも刺さるのではないか」(48グループ関係者)と言われている。

 1か月後に迫った開演に向けて新公演のレッスンもスタートし、チームSリーダーの松本慈子(22)は「たくさんの人を感動させられるパフォーマンスができるように頑張ります」と気合十分。TKサウンドがアイドルの劇場公演をどんな形で盛り上げるのか注目だ。