米CBSの人気トーク番組「レイト×2ショー」の名物司会者ジェームズ・コーデン(43)が来春限りで番組を去ることが分かった。同局は慰留を試みたが、本人の固い意志により降板が決まったと米芸能誌「デッドライン」が28日伝えた。

 同番組はコーデンの司会で2015年3月にスタート。コーデンは当初、5年間務めた後は後任にバトンタッチするつもりだったが、番組の予想以上の成功でCBS側が3年の契約延長を求め、コーデンは「一度だけ」との条件でそれに応じた。その3年を終えた昨年、局側はさらに再契約を求めたが、コーデンはその申し出を辞退し、その代わりに最後の1年という形で今年を迎えた。

 同誌によると、同番組は放送そのものより、ユーチューブの公式チャンネルがより人気で、コーデンがワンボックスカーにセレブを乗せ、走りながら一緒に歌う「カープール・カラオケ」は、英歌手アデルの回は視聴数が2億5000万回を突破し、英ボーイバンド「ワン・ダイレクション」は1億8900万回を記録した。同チャンネルの登録者数は2700万人で、総視聴数は100億回に上る。

 同番組の司会を終えた後、コーデンは執筆活動など、以前からやりたかったことに挑戦したいと話している。

 英国出身のコーデンは英BBCのコメディドラマ「ガビン&ステイシー」で脚本と俳優を担当し、08年に英アカデミー賞テレビ部門の最優秀コメディ演技賞を受賞。米国でも舞台俳優として活動し、12年にはトニー賞演劇主演男優賞も受賞している。また、トニー賞やグラミー賞の司会も務めた。