フィギュアスケートのアイスショー「プリンスアイスワールド」が29日、神奈川・KOSE新横浜スケートセンターで行われた。

 この日に開幕したショーには2006年トリノ五輪金メダルの荒川静香さん(40)が青い衣装で登場。「Always Remember Us This Way」の曲に乗り、現役時代と変わらぬ優雅なスケーティングを見せた。いまや代名詞となった「イナバウアー」を披露すると、会場から大きな拍手。演技後、スタンディングオベーションの観客に笑顔で応えた。

 トリノ五輪でフィギュア日本人初の金メダルを獲得した当時は24歳。その後に生まれた島田麻央(13=木下アカデミー)でさえ「やっぱりイナバウアーの印象が強いです」というほど、ファンにとって伝説の技となっている。

 以前、荒川さんは「今もイナバウアーのことを取り上げていただけることはうれしいです」と語っている。今後も自分の「分身」として演じていくつもりだ。