パドレスのダルビッシュ有投手(35)は29日(日本時間30日)に敵地ピッツバーグでのパイレーツ戦に先発し、6回を8安打3失点、5三振1四球で2勝目(1敗)を挙げた。打者27人に98球。クオリティースタート(6回以上を投げて自責点3以下)は今季4度目で、最速は97マイル(約156キロ)だった。チームは7―3で勝った。

 立ち上がりは速球の制球に苦労したが、2回以降は安定感を取り戻した。カットボールに頼りきりだった初回は、一死後に四球を与えてからストライクを取りにいった球を狙われて3番ヘイズからボーゲルバック、ヘイズに3連打されて2失点。25球を費やした。

 2回は二死一塁からギャメルに96マイル(約154キロ)の外角高め速球を空振りさせて最初の三振を奪い、3回はヘイズを94マイル(約151キロ)の速球で見逃し三振、二死からカスティーヨをナックルカーブで空振り三振。4回は先頭打者に安打されたが後続を退けた。

 4―2と逆転した5回一死二塁でヘイズの105・9マイル(約170キロ)の鋭い打球が右太もも直撃。負傷が心配されたがそのまま、続投。適時打を許したものの、1失点で切り抜けた。6回は三者凡退に抑えて、この日の登板を締めくくった。

 一方、打率1割8分5厘と低迷するパイレーツの筒香嘉智内野手(30)は出番がなかった。日米を通じて初となるダルビッシュとの対戦は幻に終わった。