私たちもやれるんだ――。カーリング混合ダブルス世界選手権(スイス・ジュネーブ)に出場した日本代表の松村千秋(29=中部電力)、谷田康真(27=コンサドーレ)組は、通算6勝3敗で1次リーグ敗退に終わったものの、確かな手応えをつかんだ大会だった。

 初日はまさかの連敗スタートだったが、その後は破竹の6連勝。最終戦でスウェーデンに敗れ、惜しくも決勝トーナメント進出を逃した。松村は30日に自身のインスタグラムを更新し「今大会はチームの強みも課題とする部分も全てを出し切った大会になりました」と振り返った上で「世界で戦える自信になった6勝とまだ伸びしろがある3敗かなと感じてます」と大きな収穫を得た。

 混合ダブルスは2018年平昌五輪から採用された一方で、日本勢は2大会連続で五輪切符を逃しており、強化が急務となっていた。そんな中、松村、谷田組は強豪のスイス、ノルウェーを撃破。「なにより世界選手権という大会がいかに楽しい舞台か、トップチームとの対戦がどれだけ素晴らしいことか心の底から感じることが出来ました」とつづった。

 松村、谷田組の今季の活動は今大会で終了。「(谷田)やすくん! 今大会も最後の最後まで最高のパフォーマンスで引っ張ってくれて、こんなに素晴らしい経験をさせてくれてありがとう!また集合の時までお互いそれぞれのチームで、ベストを尽くしましょう」と力強く決意述べた松村。来季はさらなる活躍が期待できそうだ。