世界的な人気歌手、セリーヌ・ディオンが持病の筋けいれんのため、5月からの欧州ツアーを来年2月まで延期することを28日(日本時間29日)自身のインスタグラムで発表した。

 セリーヌは2本のビデオメッセージを投稿した上で「みなさん、こんにちは。もう一度ヨーロッパのツアーを変更しなければならないことをお詫びします。最初はパンデミックのためにショーを延期しなければなりませんでしたが、今回は私の健康上の問題であり、いくつかのショーを延期しています。残念ながら、一部をキャンセルする必要があります。医者から治療を受けて薬を飲んでいますがまだけいれんがあり、回復するのに思っていたよりもずっと時間がかかっています」と現状を報告した。

 さらにはファンのサポートに感謝の意を表しつつ「ステージに立つときは、体調を整える必要があります。正直待ちきれませんが、私はまだその状態にありません。ショーで100パーセントをお見せできるよう最善を尽くしています」と語ると、ウクライナ戦争についても言及し「この戦争がすぐに終わることを願って祈っています。私のすべての愛と平和への祈りをあなたに送ります」と締めくくった。

 セリーヌは3月からの北米ツアーを「重度で継続的な筋肉のけいれん」のため中止したばかりで、まだ完治には至っていなかった模様だ。今回の延期と同時に約8か月に及ぶ欧州ツアーは、来年2月23日のプラハ公演から、10月4日ヘルシンキ公演までの全38公演の代替日程が発表された。世界の歌姫の1日も早い回復を祈るばかりだ。