ノア30日の両国国技館大会で、GHCナショナル王者の船木誠勝(53)がサイモン・ゴッチ(39)を下し、3度目の防衛に成功した。

 調印式はサイモンの挑発で殺伐としたものとなったが、試合は一転、握手からスタート。丸め込みから腕ひしぎ十字固めを狙われた船木が巧みに体を入れ替えて切り返すなど、序盤はグラウンドの攻防となった。

 その後、激しく張り手合戦も展開した後、船木は強烈なハイキックを頭部に叩きこむ。続いて放ったハイブリッドブラスターはカウント2で返されたが、起き上がったところをスリーパーで捕まえて絞め落とした。

 2年ぶりとなる外国人選手との試合に船木は「体格、体力が日本人とは違う。いつもより動きが疲れた。分からない技に一瞬、ヤバいなと思った瞬間もあった」と振り返る。それでも充実の表情で「もっと違うありきたりじゃない相手、パワーファイターとやりたい」と今後の防衛プランを明かした。

 天国の師匠カール・ゴッチに勝利を届けた船木は、今後どんな防衛ロードを突き進むのか。