【金本知憲氏の眼】阪神・中野の打撃には穴がない

 「巨人3-10阪神」(30日、東京ドーム)

 阪神・中野拓夢内野手(25)が、チーム今季初5連勝の原動力となった。2点適時打を含む今季3度目の猛打賞で、盗塁数もリーグトップに。デイリースポーツ評論家の金本知憲氏は「いい意味で」クセがないと中野の打撃を分析した。

  ◇  ◇

 中野の七回のタイムリーは内角のボールを打ったものだが、彼の良さが出たバッティングだった。

 昨年から感じているのは、いい意味でクセがなく、シンプルな打ち方ができるバッターだということだ。その中でも、左肘の使い方がうまいので、タイムリーの場面を見ても分かるように、内角がウイークポイントになることなく、しっかりと対応できている。さらに、外のボールに対してもシンプルに打ち返すことができるので、穴がない。相手バッテリーも攻めにくさがあるのだろう。

 打撃だけでなく、この日は2盗塁したように足を使えるのも魅力だ。チーム全体で見ると、七回の攻撃は相手の自滅という部分もあったが、波に乗っていく上ではそういった中で白星を拾うことも大事。開幕から苦しい戦いが続いたとは言え、長いシーズンには波がある。元々、実力があるチームなので、この勢いで戦ってもらいたい。

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