一夜明けても〝なべじい〟に祝福の嵐―。前日4月30日の試合でプロ6年目で嬉しいプロ初勝利を飾った阪神・渡辺雄大投手(30)が、その〝反響〟の大きさに改めて喜びをかみしめた。

 デーゲームだった前日の試合後から「いろんな方からお祝いのメッセージを頂いたのですごく嬉しかった」。前夜は夫人や家族などと多少、連絡のやり取りはしたものの「今日のゲームもあったので、いつも通りの過ごし方をしていていて、あまり多くのやり取りはしていないですけど、初勝利の報告と『よかったね』というところで少し」と最小限の連絡で済ましたと打ち明け、すでにこの日の一戦へと気持ちを高めているという。

 チームメートから渡された初勝利の記念球は今後「とりあえず妻に渡して、年末に(郷里に)帰るときに家族に持っていって、見せられたらいいかなと思います」。プロで活躍した証ともいえる〝家宝〟ができたことには、30歳の苦労人も顔をほころばせていた。