新日本プロレス5月1日福岡ペイペイドーム大会で、棚橋弘至(45)が石井智宏(46)とのIWGP・USヘビー級王座決定戦を制して第14代王者に輝いた。

 負傷欠場中のSANADAが返上した同王座を巡っては当初、棚橋とウィル・オスプレイが新王者の座を争う予定だった。だが、大会直前になってオスプレイが新型コロナウイルス陽性判定を受けたため、急きょ石井が代わって出場することになった。

 真正面からぶつかる石井のファイトに触発されるかのように、棚橋も気迫を全面に押し出し猛攻を仕掛ける。垂直落下式ブレーンバスターをツイスト&シャウトで切り返すとドラゴンスープレックスを発射。しかし、必殺のハイフライフローをかわされると、石井の猛反撃にさらされた。ラリアート2連発から、ついに垂直落下式ブレーンバスターでマットに叩きつけられてしまう。

 それでもこれをカウント2で返した棚橋は、イシイドリラーを阻止して裏スリングブレイドで再び攻勢に。ヘッドバットの応酬から掟破りのスリングブレイドを浴びるも、掟破りの垂直落下式ブレーンバスターを発射し譲らない。最後はハイフライアタックからのハイフライフローで激闘に終止符を打った。

 試合後のリング上で棚橋は「石井さん、本当にありがとうございました。またどこかでやりましょう。そしてSANADA! 約束通りベルトは取り戻したからな」と勝ち誇った。ところが、そこに登場したチェーズ・オーエンズのマイクアピールに気を取られていると、背後から覆面の男に急襲され、なんとパルプフリクションでKOされてしまう。覆面を脱ぎ捨てた男の正体は、衝撃のバレットクラブ入りを果たしたジュース・ロビンソンだった。

 ノーコメントで会場をあとにした棚橋に代わって、ジュースがコメントブースを占拠。「俺がずっとデビッド・フィンレーのタッグパートナーでやっていくと思ったか? もうたくさんだ! これからは自分がしたいようにする。ジュース・ロビンソンがいつでもこのベルトを奪ってやる、と棚橋に伝えろ!」と挑戦を表明していた。