カブスの鈴木誠也外野手(27)は1日(日本時間2日)に敵地ミルウォーキーでのブルワーズ戦に「2番・右翼」で先発出場し、6回に17打席ぶりの安打となる左翼線適時二塁打を放ち、4打数1安打1打点だった。打率2割7分8厘。チームは2―0で勝って連敗を3で止めた。

 鈴木のバットが貴重な追加点を叩きだしたのは1―0の6回二死一塁だった。マウンドは昨年のナ・リーグのサイ・ヤング賞に輝いた右腕バーンズ。ここまでカッター中心で攻められ、空振り三振、中飛と完璧に抑えられていた。

 しかし、バーンズは対応されると判断したのか、配球を変えてきた。カーブ2球で追い込まれると3球目もカーブだった。82・1マイル(約132キロ)の内角高めをフルスイング。打球速度106マイル(約171キロ)の痛烈なゴロは左翼線を襲い、一走リバスが一気に生還して2―0とリードを広げた。

 移籍2打席目で初安打を放った鈴木は開幕10試合を打率4割2分9厘、4本塁打と活躍し、日本人選手最速タイの2週目で週間MVPを受賞。しかし、その後12試合では打率2割7分9厘に低下。チームも3勝9敗と大きく負け越しており、地元メディアはW失速を心配していた。しかし、5月の初戦で鈴木が打点をマークしてチームは快勝スタート。ここから再上昇だ。