1日に死去した元サッカー日本代表監督のイビチャ・オシムさん(享年80歳)へ、サッカー界以外からも哀悼の声が続々寄せられている。

 サラエボのベンジャミナ・カリッチ市長はフェイスブックに「今日、一人の偉大な男が私たちのもとを去った。何事にも情熱と愛情をもって取り組んだ献身的なアスリート。世界のどこでも評価され、伝説となった。ボスニア・ヘルツェゴビナと生まれ故郷のサラエボにとって最も困難な瞬間にも悪に屈しなかった、恐れを知らぬサラエボ・スピリット。サラエボはあなたを忘れません」と投稿した。同市長のフェイスブックによると1日夜、サラエボ市庁舎にはオシムさんが日本代表のジャージーを着て指揮している姿が映し出された。

 また、ボスニア・ヘルツェゴビナなどをカバーするメディア「N1」によると、同国で国家元首を輪番で務める主要3民族の代表の一人、セフィク・デザフェロビッチ氏が追悼。「我々は、イビチャ・オシムを、一流のサッカー選手、指導者、そして偉大な人間、愛国者、独特のカリスマ性と一流の道徳的資質を持った人物として記憶していくだろう。我々は、彼がボスニア・ヘルツェゴビナのスポーツのために行ったすべてのことを決して忘れないだろう」と、弔電で述べている。