舞踊公演「猿之助×壱太郎 二人を見る会」(23~24日、東京・日本教育会館一ツ橋ホール)を中村壱太郎(31)と開催する市川猿之助(46)が2日、都内で、意気込みを語った。素踊り「種蒔三番叟」と歌舞伎舞踊「お祭り」のほか、2人の座談会も行う。

2人とも慶大OB。2人会開催のきっかけについて、猿之助は「歌舞伎役者としては、彼は僕に近いタイプ。世界の情勢や経済のことがわかって、社会の中で暮らしてていける。歌舞伎以外の生活というか、一般常識のある役者というか。まっとうな2人がまっとうな会をやります」と語った。

一昨年に亡くなった、壱太郎の祖父の坂田藤十郎さんには、猿之助も世話になったという。「歌舞伎座で、控室によく置き手紙が置いてあります。公演などで相談もされることもあるので、僕もアドバイスをしたり。先日も彼らの若手公演を見にいったのですが、すぐに電話をいただいた。彼は研究熱心。2人会では、舞台に立って感じてほしい」などと語った。

2人とも舞台に立つとテンションが上がるタイプだという。「若手の中では、自分の面影をみるようです。テンションが高い同士、動物なら同じおりに入れたらどうなるか。楽しみです。彼は、興奮を自制しようとしているので、その邪魔をしてみたい。熱っぽい舞台を感じてほしいですね」。

座談会については「コロナ禍の話などはもういいのかなと思います。それよりも、彼はコーヒー店でアルバイトしていて、コーヒーにとても詳しいので、そんな話も聞きたいですね」と語った。