市原隼人(35)が2日、東京・池袋HUMAXシネマズで行われた主演映画「劇場版 おいしい給食 卒業」(綾部慎弥監督、13日公開)完成披露上映会の檀上で満員の客席を見て「1回、泣いて良いかな…」と口にした後、男泣きした。

「おいしい給食」は、19年10月期に連続ドラマが全10話放送された。生徒に厳しく接する厳格な教師だが、母の作る食事がまずく頭の中に給食のことしかない甘利田幸男(市原)と、佐藤大志(15)演じる給食のおいしさを追求する生徒・神野ゴウが給食をおいしく食べる、その一点に知恵を絞り、火花を散らせる物語。20年3月に映画「劇場版 おいしい給食 Final Battle」が公開され21年10月期には連続ドラマ2年ぶりの続編「-season2」が放送され、それを受けた映画「劇場版 おいしい給食 卒業」が公開された、市原にとって主演作では初のシリーズ化作品となった。

市原は「シーズン2を見てくださった皆様に、エールを送る形が映画になりました。ひとえに好いて応援してくださる方のたまもの。必死に汗をかいて、製作スタッフと共闘し。どうやったらお客さまに楽しんでもらえるか…その気持ちで現場に立っていました」と今作について熱く語った。その上で「1回、泣いて良いかな…本当にうれしい、皆さんが来ていただくことが」と口にして、観客を前にして男泣きした。その上で「シーズン1のクランクインの、前日前夜のこと、今も覚えています。原作のない0から生まれて…突き抜けた芝居、清廉な芝居、メガネはどうしよう…いろいろなことを考えた。子どもたちと向き合い、、製作の方と向き合った日々は僕の誇り。あの日、あの場所で、あの人と過ごした時間は忘れないだろう…そう思い、作りました」と続けた。

市原は舞台あいさつ前に、劇中で甘利田が登校時の生徒を校門前で指導するシーンように「廊下を走るな!」などと言い、観客を出迎えた。そして給食の前に流れる黍名子(きびなご)中校歌に合わせて踊る甘利田同様、激しく踊った。出迎えの意図を聞かれた市原は「(コロナ禍後)久々に、こういう(観客と触れ合う)機会をいただいたので、楽しんでいただきたいと僕が提案しました」と笑みを浮かべた。

「劇場版 おいしい給食 卒業」は、20年の映画の2年後で常節(とこぶし)中から黍名子中に転勤した甘利田を描いた「-season2」の続きで、1986年(昭61)秋が舞台。受験シーズンに突入するにも関わらず、給食の献立表のみを気にしていた甘利田に対し、学年主任の宗方早苗(土村芳)はあきれつつ、彼女自身もある悩みを抱えていた。そんなある日、甘利田にとって受験以上に気になる、給食メニューの改革が決定。不穏な空気を察知した甘利田は、給食を守るために立ち上がる物語。

この日の舞台あいさつには土村芳(31)BOYS AND MEN(ボイメン)の勇翔(29)と田村侑久(31)登坂淳一(50)いとうまい子(57)が登壇した。

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