テニスの男子シングルスで4大大会最多21度の優勝を誇るラファエル・ナダル(35=スペイン)の見解に、ウクライナの元選手が猛反論だ。

 ロシアのウクライナ侵攻を受け、ウィンブルドン選手権の主催者側は、ロシアとベラルーシの選手の出場禁止を決定。しかし、ナダルは「非常に不公平だ」と批判した上で「戦争で現在起きていることは、選手たちのせいではない」との見解を示している。

 そんな中、2013年ウィンブルドン選手権でナダルを倒したウクライナ・キーフ出身の元プロテニス選手セルジー・スタホフスキー氏(35)が自身のSNSを更新。ロシアメディア「sports.ru」によると「ラファエルとはツアーで対戦したことがある。ウクライナの選手が(ロシアの侵攻の影響で)帰国できないのに、どうしてフェアなのかを教えてください。ウクライナの子供たちがテニスをできないなんて、そんなの公平じゃないでしょ?」と疑問を投げかけたという。

 主催者側の判断を巡っては世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(34=セルビア)も「決定を支持しない」と表明しているだけに、大きな波紋が広がりそうだ。