北京五輪アイスホッケー男子で金メダルを獲得したフィンランド代表メンバーのレオ・コマロフが、5月の世界選手権(フィンランド)代表には選出されなかったことが、ロシアで物議をかもしている。

 ロシア「マッチTV」は、「コマロフはロシア姓だからフィンランド代表に呼ばれなかったと考えている」と報道した。フィンランド連盟は、不調と健康問題を理由に選ばなかったと説明しているが、コマロフ自身は「体調がよいし、調子もいい」と主張。ロシアリーグのSKAでプレーしていることもあり、フィンランド連盟首脳陣に「私がロシア人の姓だから呼ばないのか。それとも、ロシアリーグを辞めなかったからか?」と直接質問したが、回答はなかったという。

 同メディアによると、ロシアのウクライナ侵攻後、多くのフィンランド選手がロシアリーグを去ったが、コマロフはロシアに残っていた。

 真の理由は明らかにされていないが、ロシアのウクライナ侵攻が終わらぬ限り、同様のケースが発生しそうだ。