〝筋肉アイドル〟こと才木玲佳(29)が、プロレス人生に幕を閉じた。

 3日の東京女子プロレス後楽園ホール大会では、アイドルグループ「Cheer♡1」時代の後輩にあたる遠藤有栖との3分間のエキシビションマッチに出場。鮮やかなドロップキックや強烈なサッカーボールキックを披露した。

 試合時間残り30秒で遠藤のラクダ固めにつかまったが、最後まで耐え抜き「2年8か月ぶりにプロレスのリングに戻ってきました。人生の中でも一番短く感じる3分で、正直、足りない。プロレス楽しいし、大好きだなって思った」と振り返った。

 2015年10月にW―1が開校したプロレス専門学校「プロレス総合学院」に1期生として入学し、16年3月のデビュー後は東京女子を主戦場とした。プリンセス・オブ・プリンセス、プリンセスタッグの両王座を獲得しただけでなく、17年の東京プリンセスカップで優勝。

 だが、19年8月の試合で「右側下顎角部骨折」を負い長期欠場が続き、今年3月に「筋肉を卒業します」とプロレスの引退を発表していた。引退セレモニーでは10カウントゴングが鳴らされた後、山下実優から花束、坂崎ユカから記念の色紙が贈られた。

 才木は「引退するつもりでこのリングに来たわけですけど、やっぱり撤回しようかなと思うくらい、本当に楽しくて…」としながらも「でも悩みに悩んで決めたことで、0か100しかできない私の性格だからケジメをつける意味で引退します。実質3年半という短いレスラー人生だったんですが、ほとんどを東京女子でお世話になり、プロレスを好きにさせてくれたのも東京女子でした。こういった場を設けてくださり、本当に感謝しています」と語りリング四方に頭を下げた。

 今後は俳優業にも挑戦する意向で、仕事の幅を広げていく。