阪神は4日、才木浩人投手(23)と支配下選手契約を締結したと発表した。背番号は35。

 2016年のドラフト会議で阪神に3位入団した才木は、高卒2年目のシーズンとなる18年には22試合に登板し6勝をマーク。将来を嘱望されていたが、20年オフに右肘のトミージョン手術を受けた影響で育成選手となっていた。

 リハビリを乗り越え、今春のファーム戦からは本格的に実戦の場へ復帰。1日のウエスタン・ソフトバンク戦(タマスタ筑後)では6回途中を3安打2失点(自責は0)と好投していた。

 念願の支配下復帰を果たした右腕は同日、甲子園球場内で報道陣の取材に応対。「メンタル的にもフィジカル的にもしんどい時期がたくさんありましたが、いろいろな人に支えられ応援して頂き、乗り越えることができた。プロ野球選手としてプレーで皆さんに恩返しをしたい」と表情を引き締め、再出発への抱負を語った。

 矢野監督も「だいぶ才木らしさが出始めてきた。一軍で投げて勝つという気持ちでやってきた選手だと思う。まずは自分のために頑張ってほしい」と笑顔。

「俺的には『もっと来いよ』と思っている。抑え方であったりね。本当の才木はこんなもんじゃないと思っている。這い上がってきてからじゃないと」と期待を寄せた上で、一軍での起用へ向け、状態を見極める考えを示した。